2022年4月からついに施行!「プラスチック資源循環促進法」
みなさん、こんにちは!
CSエンゲージメント部の照井です。
最近カフェやレストランではプラスチックストローではなく、紙ストローに置き換えるケースが多くなってきましたね。
その理由として挙げられるのは、2021年8月に制定された「プラスチック資源循環促進法」があります。
ストローやスプーンなどの使い捨てプラスチック製品12品目を「特定プラスチック使用製品」として指定し、飲食店をはじめとする事業者は、特定プラスチック使用製品の提供方法について見直しが求められています。
今日は、使用プラスチックを減らして環境に配慮したエコな飲食店作りのためにできることを考えていきたいと思います。
目次
①プラスチック製品12品目とは
②減らすためにできること
③外食企業各社の取り組み
①プラスチック製品12品目とは
指定された12品目は下記の図の通りです。

飲食店でいうと、フォークやスプーン、ストローなどが当てはまります。
昨今ではコロナ渦でテイクアウトやデリバリーの需要も増えてきているので、こういったプラスチック製品の使用は増えているのではないでしょうか。
②プラスチック製品の使用を減らすためにできること
提供方法の工夫
■有償化
⇒これまで無料で配布していたところを有料化し辞退する消費者を増やす。
■利用を辞退する消費者へのポイント還元
■提供時に消費者に意思を確認する
⇒「スプーンはご利用されますか?」等の一言を添えて、本当に必要としている消費者に提供をする。
■繰り返し使用を促す
提供製品の工夫
■軽量化、原材料の工夫
⇒再生可能資源のプラスチックを使うようにする等。
■商品に合った寸法、サイズの製品の提供
■繰り返し使用が可能な製品を提供すること
③外食企業各社の取り組み
■スターバックス
2020年1月からはプラスチックストローから紙ストローへの変更を開始し、年間約2億本分ものプラスチックストローを削減しました。
他にもプラスチックカップ・リッドも順次ペーパーカップやストローレスのリッドに変更するなどの対策がなされており、スターバックスはプラスチックの削減に大きく貢献しています。
■すかいらーくグループ
すかいらーくでは2018年にプラスチック製ストローの廃止を発表して2019年7月末にはグループ全店で廃止しました。
2019年12月にはプラスチック製のレジ袋をバイオマスプラスチックに変更するなど、様々な取り組みでプラスチック削減対策に力を入れています。
■ワタミグループ
2022年3月よりテイクアウト・デリバリーで使用しているカトラリー(スプーン・フォーク・ナイフ)をプラスチック製から木製へと順次変更すると発表。
2030年までに使用するプラスチック製の容器、備品・食器類を環境配慮型に切り替え、プラスチック使用量を50%削減する目標を掲げています。
まとめ
コロナ渦でテイクアウトやデリバリーを始めた企業様も少なくないのではないでしょうか。
プラスチックのスプーンやフォークを無償で提供している場合は、紙製や木製を仕入れる業者を選定したり、提供する前に必要か聞くなど工夫が必要です。
「前年度提供した特定プラスチック使用製品が5トン以上の事業者」が対象ですが、それ以外の事業者の方も環境のために今できることを考えていただくきっかけになればと思います。