東証市場見直し!飲食企業と上場について
東証市場見直し!飲食企業と上場について
みなさん、こんばんは!
エキスパート事業部の立原です!
実は先日、弊社で上場についてのセミナーを開催していました。
なかなか取っつきにくいテーマだと思いますが多くのお客様に参加頂きました!
上場するのって難しい、、、
そもそもよくわからない、、、
私には関係ない、、、
マイナスな意見が多い中で開催されたセミナーでしたが、今後の飲食業界の発展にも繋がる内容になったかと思います。
そんなセミナーのポイントを簡単にまとめてみましたので、最後まで読んで頂けると幸いです!
※初投稿なので拙い文章はご容赦ください
目次
・新市場について
・飲食企業がいる市場は?
・TOKYO PRO Market
・まとめ
・新市場について
2022年3月迄は市場第一部、市場第二部、マザーズ及びJASDAQ(スタンダード・グロース)の4つの 市場区分にて運営されておりましたが、2022年4月より、プライム・スタンダード・グロース
として再編成され、3つの市場でスタートしました。
それぞれの市場ごとにコンセプトと対象基準が分かれており、、、、
・プライム市場
グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場
上場の基準として流通株式時価総額100億円以上など最も厳しい基準の市場となっています。
・スタンダード市場
公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場
・グロース市場
高い成長可能性を有する企業向けの市場
上場基準が3つの市場の中でもっとも緩い市場で新興企業などが多く所属する。
緩いと言っても、流通時価総額5億円以上や流通株式比率25%以上といった内容になっている。
・上場している飲食企業は?
上場をしている飲食企業は全体で98社。
他業界と比べても少ない社数となっています。
そんな中で、どの企業が上場を果たしているかということですが、、、
串カツ田中ホールディングス・・・スタンダード
ワタミ・・・プライム
日本マクドナルドホールディングス・・・スタンダード
物語コーポレーション・・・プライム
サイゼリヤ・・・プライム
くら寿司・・・プライム
大庄・・・スタンダード
バルニバービ・・・グロース
NATTY SWANKYホールディングス・・・グロース
など一部抜粋になりますが、錚々たる企業が上場を果たしております。
・TOKYO PRO Market
上場している企業を見ると、やはり上場は大手企業の特権なのか、、、狭き門、、、
そもそも上場基準なんてクリアできない、、、
というように思ってしまいますが必ずしもそうではないようです。
前段で記載した3つの市場以外にTOKYO PRO Marketという市場が存在します。
この市場は、プロ向け市場(特定投資家だけが参加できる市場)として設けられており
流通株式時価総額や流通株式比率など制限がない市場です。
つまり多くの飲食企業に上場チャンスがあると言えます。
形式基準 (上場時) |
プライム | スタンダード | グロース | |
---|---|---|---|---|
株主数 | 800人以上 | 400人以上 | 150人以上 | 制限なし |
流通株式数 | 20,000単位以上 | 2,000単位以上 | 1,000単位以上 | 制限なし |
流通株式比率 | 35%以上 | 25%以上 | 25%以上 | 制限なし |
時価総額 | 250億円以上 | 制限なし | ||
純資産の額 (連結) |
50億円以上 | 純資産が正 | 制限なし | |
①経常利益額 または ②売上高など |
①最近2年の経営利益 合計が25億円以上 または ②売上高100億円以上かつ 時価総額1,000憶円以上 |
最近1年の売上高 1億円以上 |
制限なし |
(「日本M&Aセンターより抜粋」https://www.nihon-ma.co.jp/tokyopromarket/comparison.html)
加えて3つの市場と同様の“上場効果・メリット”を得られる為、
上場のメリットを享受しながらに早期にステップアップできる市場として活用されているようです。
実際にTOKYO PRO Marketに上場している飲食企業もおり、
今後の飲食企業上場の第一歩として注目されていくと思います。
・まとめ
上場をするメリットとして、資金調達方法の多様化と資金調達力の向上や
知名度・信用力の向上、人材確保の優位性、従業員の士気向上、
ガバナンスや管理体制の強化・充実などがあげられます。
企業が成長していくにあたり必要な要素が詰まっているといっても過言ではありません。